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くちびるにはなうた

2006年4月〜求人誌「週間FREE」誌上で連載中

毒も花もある日々のうた

これまでしてきた仕事や、今の仕事やくらしについて書いています

2008年 7月3日

くちびるにはなうたーvol.111 「新じゃが」

今年は庭にじゃがいもをまいてみました。種となるじゃがいもから芽が出て、またじゃがいもができたのです。こんな当たり前のことも、自分の庭で、自分の手で行われると改めて感動してしまう。しかし。小さい!!!もちろん、そんな立派なじゃがいもを期待していたわけではありません。なんせ、まいたらそのまま、ほったらかしで、肥料も一度あげただけ。梅雨で雨がときどき降ってくれることをいいことに水やりはゼロ。携帯電話と比べた写真の通り、掘り起こすところころとビー玉のように転がっていくじゃがいももありましたよ。しかししかし。ビー玉のようなじゃがいもも、よしよしと洗って油で炒め、酒、塩、コショウ、しょうゆ、ローズマリーで味付けをすると。ほくほくと美味しかったです!あくがが強くて苦みがあるところなど、立派なじゃがいもじゃないか!小さな庭で小さなじゃがいも。今日も良い天気だなあ。みなさんも楽しい初夏を。

♪「なまえ」
自分のなまえのほかに
社会の中に呼び名がある
小学生から大学生
サラリーマンとか
ミュージシャン

お嫁さんやらお母さん
どんどん変わって行くんだな
何度も生まれ変わるのかな
変わるようで同じなのかな
なまえは1つ2つ3つ

2008年 7月10日

くちびるにはなうたーvol.112 「もったいない」

毎週水曜日に音楽療法の施設でレッスンをもっています。参加者は14人、10代から30代の様々な障害をもつ人たちです。季節の歌を歌い、コンガやボンゴなどのパーカッションを使って演奏し、リズム感を養って、楽しみながら心や体のペースを整えるリハビリをしています。最近、施設長からの提案で新しいコーナーを作りました。「もったいないこと」を話し合って、さらにラップにする!というもの。うーん。できるかなあ。私がこんなこと思っちゃいけないけれど、提案をされてまず頭をよぎったのはこの不安。14人の参加者のうち、言葉を返してくるのは7人。話を聞いてはいても、どのくらい伝わっているのかは分からないのです。分からないけれどゼロではない。同じことを繰り返し伝えていると、理解してくれることはこれまでのレッスンで実感しています。でもこのコーナーはちょっと難しいなあ。感じ、話し、ラップする!なんてねえ。でも不安を友にしてはじめてみたところ、意外なほどの集中力でみんながこのコーナーにのぞむようになったのです。つづきはまた来週に。ピース。

♪「七夕」

街角の笹にある願い
小学生の男の子かな
「家族がみんな健康に」
裏には
「メジャーリーガーに」
一人と家族のしあわせが
どちらも訪れますように

今年もちゃんと訪れた
願いをたしかめる日が

 

2008年 7月17日

くちびるにはなうたーvol.113 「もったいない2」

先週のお話しのつづきです。毎週水曜日に音楽療法の施設でレッスンをもっていて、参加者は14人、10〜30代の様々な障害をもつ人たちです。季節の歌を歌い、パーカッションを演奏し、リズム感を養って心や体のペースを整えるリハビリ。その中で最近、施設長からの提案で始めた「もったいないこと」を話し合いさらにラップにする!というコーナーのお話しです。参加者から「冷蔵庫の開けっ放しもったいない」という発言があると「冷蔵庫は何で動いているの?」と問います。すると分からない。「・・・?」「冷蔵庫は電気で動いているから、開けっ放しにすると電気がもったいないんだよ。」「ふーん。」などのやりとりをしていると、みんなの集中力が高まっていくのが分かります。れいぞうこ あけっぱなし もったいない!はタンタカタ タタッタタタ タッタカタン!となるわけです。もったいない、はシメのリズムにぴったりだね!言葉の意味、もったいないという気持ち、言葉のリズム。みんなの中で、日常と音楽が結びつく瞬間を見ているような気がしました。何のアクションもない子にもそのうち変化があるに違いないと思って、来週も再来週もくり返すのです。ピース。

♪「暑いですね」

この言葉しか出ないわー 
とにこやかなおばさん
普段はあまり
会話をしない
ひととひとが
ついつい話す

話せばすこし
かるくなる?

いえいえ暑さは容赦なし

2008年7月31日

くちびるにはなうたーvol.114

こんにちは。夏ど真ん中。たのしんでいますか。
最近暑いのでがぶがぶと水を飲みながら、水のことを思っていました。よくテレビで、アフリカなどの砂漠地帯に住む人々が、何キロも歩いて水をくみにいって、頭に乗せたりして持ち帰り、少しずつ飲んだり生活に使ったりしている様子が映されています。しかもその水は茶色く濁っていたりして、「大変だなあ」と思わせるような番組構成。でもふと気がつくと、日本でも水をくみにいく光景をよく目にしています。スーパーに大きなボトルを持っていって、大きな機械から流れ出る水をくみ、車でせっせと持ち帰る。各家庭に蛇口があり、ひねれば365日24時間水がいくらでも出るというのに。大変だなあ。蛇口から出る水が美味しくないのか、体に悪いのか、詳しいことは分かりませんが、とにかく、くみ運んだ水は美味しいのでしょう。有名なわき水の出口にも人がならんでいたり。水の宅配サービスもあったり。地球上の水の量は変わらないのでしょうけれど、様々な土地で様々に人に扱われているんだなあ。ちなみに私の家では簡易浄水器を使っています。ボトルの中に浄水装置が入っていて、1リットルほどの水を入れると浄化されて塩素が抜けるというもの。水道の水の匂いが気になるのです。いろんな「大変」があるのです。

♪「夏の鳥」

夏の朝
早々と明るく
陽が当たる
それより早く
明るい鳴き声

雨上がり
匂い立つ緑に
陽が当たる
それより早く
知らせる声よ

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