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くちびるにはなうた

2006年4月〜求人誌「週間FREE」誌上で連載中

毒も花もある日々のうた

これまでしてきた仕事や、今の仕事やくらしについて書いています

2006年6月2日

くちびるにはなうたーvol.8 「走れ☆ホーリーホック!」

こんにちは、エコです。お元気ですか?去年、水戸ホーリーホックの応援歌「走れ☆ホーリーホック!」を歌ったことから、遅ればせながらプロサッカーに興味を持ち始めました。中でも私の好奇心をくすぐるのは、サッカー選手のプレーの美しさと、サポーターの熱狂ぶりです。熱心なサポーターは、サッカー観戦が生活の中心にあると言ってもよいくらい、時間やお金や情熱を注いでいると知って、サポーターを応援したくなりました。特に水戸ホーリーホックは、市民チームとして地域のみなさんの支援で成立しています。地元の誇りを一緒に育てる活動に少しでも力になれれば、という気持ちも生まれて、今では毎週末の試合結果を楽しみに待つ者の一人です。一緒に地元チームを応援しましょう!・・・ところで先日、笠松競技場で応援歌のライブをしていたら、体長1メートルくらいの大きな鳥が何羽も飛んできて、えー!っと思っているとスタジアムには鳥の首がいくつも落ちていてそれをくわえてまた飛んでいきました。・・・という夢を見て、友人に話すと「来年はJ1昇格だね!」と言われましたが、ほんとかなあ。

♪「ワールドカップ!」

ひろい国も
 せまい国も
  貧しい国も
   豊かな国も
 おんなじルールで戦って
 ひとつのゴールに憧れて

みんながげんきになるように
みんながげんきになるように

2006年 6月9日

くちびるにはなうたーvol.9 「食物センイ」

こんにちは、エコです。お元気ですか?最近、京橋という街にあるフレンチ・レストランに惚れ込んでいます。時々しか行けませんが。たくさんの種類のお野菜とお魚を築地で仕入れて、薄味で仕上げた、豪快な料理が出てきます。そちらで先日食べたのが「ベビーコーン殻付き」。つまり周りの皮やふさふさの毛も付いている代物です。とうもろこしが畑に実っている姿そのままの子供時代(太さ直径3cm、長さ20cm程度)を、取って焼いてお皿に寝かせただけの料理。甘辛い味が付いていましたが、そのコーン自体がとっても美味しかったのです!一応、ナイフとフォークで切ってみたけれど、ふさふさがまったく切れないので、びろーっと引き出したりばらばらにしたりしてたいらげました。かみにくいその皮や毛がとくに好きでした。ほんのり甘くて、食べていいの?と思わせるかたさ!センイがたくさん摂れそうな満足感。ところで「レストラン」の語源はフランス語で「レ・ストレ」、ストレスから解放される、という意味だそうです。レストランにはそういう使命があったのです。ベビーコーン殻付き焼きは、その日の私を驚かせ、好奇心をくすぐり、元気にする食べ物でした。

♪「かみにくいもの」

パイナップルとかさ
食べるとかならず
あるでしょう?
歯と歯のあいだに
残るでしょう?

あれっていわゆる
食物センイ?
だったらいいなあ
食物センイ

2009年 6月16日

くちびるにはなうたーvol.10 「試飲いかがでしょうか?」

こんにちは、エコです。お元気ですか?今日は学生時代のアルバイトのお話をします。日給をすぐにもらえて、空いている日にできるアルバイトを、と思ってはじめたのが「試飲ガール」。スーパーで小さな紙コップに飲み物を入れて(主に新発売のビール、ワインなど)お盆の上に並べ、通りがかりの方々に「新発売の○○○、すっきりした飲み心地です、ぜひ試飲してくださ〜い」と呼びかける地味なキャンペーンガールのようなあの人です(私の場合、ちょっとしたお芝居気取り)。エプロンに三角巾という出で立ちで細い目をますます細め、お酒が好きそうな人を瞬間的に見分ける。生まれて初めて、人に何かを勧めて売るという経験をして、うれしかったですねー。1日があっという間に過ぎましたし、日当をもらえる満足感を得ました。スーパーの経営者に気に入られ、そのスーパー専属でしばらく働いたりもして、働いて結果や評価をすぐにみられる楽しさもありました。1年半くらいで飽きてしまいましたが。そしてさらなる満足感を求め、アルバイト学生時代は続くのでした。(試飲と言う言葉はそれ以来つかった記憶がありません。使わない単語だよね。)

♪「あめあめのそら」

今年の5月から
空はまっしろけ
どうしちゃったの おてんとさん?
まさか そのまま 梅雨入りだ

今日も一日中
空はまっしろけ
こうなったらもう しろしろだ
ツバメ 飛んだら 梅雨明けだ

 

2006年 6月24日

くちびるにはなうたーvol.11 「日本の文化」

お元気ですか?7月にお箏(こと)の方と共演することになりました。それで、日本の音楽ってなんだろう、と改めて考えています。沖縄の音楽は別として、日本古来の楽器はポップミュージックには登場しませんね。寂しいなあ。そんなことを考えながらぶらぶらと歩いていると、ぴ〜ひゃらら〜、神社の横にある小さなプレハブの建物から、お囃子を練習する音が聞こえてきました。細かな節回しについて一人の人がみんなに口伝えしながら、何度も何度も繰り返しています。夏のお祭りに向けて特訓中かな?いい響きだな、とまた歩き出すと、公園で日本刀の構えを練習するおじいちゃん。「幻覚?・・・」と思うほどのタイミングと時代感。でも「はっ、ほっ」と構えながら発する声も聞こえてきたので「ほんものだ・・・。」としばし観察。かっこいいなあ。そしてまた歩き出すと、小学校の体育館から聞こえてくる声。「やーっやーっ」ばしばしばしっ。剣道の練習です。そうか、私の日常にないだけで、日本の文化はそこ、ここに生き続けているんだなあ。大きな影響を受けたのは洋楽でも、私がつくってきた音楽の中に日本の楽器が自然に登場できるように、イメージを膨らませよう、と答えが出た日でした。

♪「弦のおと」

   ギターも
    ピアノも
     ハープも
      おことも

ぽろんぽろんぽろろろろろん
みんな弦が鳴ってるよ
ある日だれかが 鳴らしたよ
ぽろんぽろんぽろろろろろん

 

2006年 6月30日

くちびるにはなうたーvol.12 「バルハラデン」

お元気ですか?学生時代、もっとも高いギャラをもらったアルバイトが「弾き語り」でした。バブル期のしっぽのところで(学生時代がそんな昔なの?)まだ美味しいアルバイトが残っていたのです。銀座7丁目の地下にあった、その名も「バルハラデン」という宮殿のような居酒屋(これがもうバブルだ)。石造りで天井が高く、向こうの壁が見えないくらい広い(これはちょっと言い過ぎ)。とにかく豪華なつくりの居酒屋で、ここにまた登場するのが白いピアノです。私は白いブラウスに黒のロングスカートという出で立ちで一晩に40分×3ステージの演奏をしました。「曲目はまかせるから」と言われ、中学時代から始めていた弾き語りのカバー曲を好きなように歌っていました。荒井由美さんや杏里さんの曲です。一人で家にいても楽しんでいることで、お金がもらえるの!しかもこんなに!各20分間の休憩をはさみますので拘束時間は3時間。これで万単位のお金をもらっていたのです。今のところ、これまでの私の人生でこんなにお金をもらったのはこのアルバイトだけです。1年くらいは続いたかなあ。案の定、宮殿居酒屋も閉店となり、バブル崩壊という言葉が世の中にごろごろ転がったのでした。

♪「タコのうた」

なんといっても
タコがすき
たんともいえない
歯ごたえが

かめてるようで
かめてない
かめないようで
かめてるの

ピンク色した
タコがすき

 

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