えこ on website

くちびるにはなうた

2006年4月〜求人誌「週間FREE」誌上で連載中

毒も花もある日々のうた

これまでしてきた仕事や、今の仕事やくらしについて書いています

2007年 7月7日 

くちびるにはなうたーvol.61 「モデル 1」

低気圧の日々ですね。頭が重くなりませんか?梅雨の入り口はいつも頭上に重くのしかかる気圧と戦っています。雨の日を楽しめるように、早く体に慣れて欲しいものです。さて最近、ヘアメイクの方に作品のモデルを頼まれ、撮影をしていただきました。私がモデル・・・。うまく言葉にできないくらい、容姿についてはコンプレックスをもっている私です。目が小さいこと、鼻が大きいこと、カメラを向けられるとうまく笑えないこと。でも「重要なのは雰囲気なんです、こんな写真を撮りたいんです」とヘアメイクさんに見せられた雑誌の切り抜きは、どこの国のどんな時代なのか分からない空間に座ってきょとんとカメラを見る子供(性別不明)でした。・・・。それでも撮影はとても楽しくて、あっという間に2日間が終了ました。つづく。

♪「たとえば夢が」

鳥ならば
毎日早起き
ぴーぴぴぴ

花屋なら
毎日お水を
絶やさずに

何でもね
毎日毎日、
くりかえす

2007年 7月8日 

くちびるにはなうたーvol.62 「モデル 2」

七夕に願い事は書きましたか?私は女3人のかしましい生活の中、今年は立派な七夕飾りを作りました。手先が器用な女性はいいね。一緒にいて驚きがあるし、生活がとても楽しくなる。天の川なんてとうてい拝めない曇った夜空の下、小さな庭で野菜や魚を焼いて食べました。それはそれは良い七夕の夜でした。

6月。ヘアメイクの方の作品撮影のために、モデルをしました。できるかなあ、ということを頼まれたとき、最近いつも思うのです。素でいるしかないんだし。結局のところ、自分以上のことはできないもん。自分以外にならないように、普通にしていること。それくらいしか、いつどこでだれとなにをしても、するべきことはないんだ。カメラを向けられると笑えないんだよなあ。上目遣いで口半開きもできないし。とできないことを並べ始める私の思考回路は驚くほど速い。いけないいけない。できないできない、って思うのやめたんだ。「できます!」と言えなくても「やってみます。」と普通に言うこと。こんな面倒くさい気持ちを、カメラって捉えるんでしょうか?つづく。

♪「ねがいいろいろ」

何かになりたいとか
何かがほしいだとか

パティシエ
ヒコウキ
コイスルコト

平和 笑顔 素直 強さ

大きな蚊が笹にとまった

2007年 7月12日

くちびるにはなうたーvol.63 「夏レコ」

6月から始めたレコーディングはのびのびと続いています。ピアノ、ギター、ドラム、ベース。楽器のシンプルな響きを重ね、楽器じゃない音を重ね、隙間を埋めないように、こころが消えないように、最後まで光があるように、歌う。音が光みたいに、みんなに届くといいなあ。やんわりと、あったかく。

初めて自分でバンドアレンジをした曲が1曲あります。どんなフレーズを弾くか全部譜面に書いて渡したのですが、重ねてみると・・・私はいいと思うけどどうかな??・・・と聞きたくて仕方がなかった。「いいと思うよー」ベーシストもギタリストも優しい。エンジニアさんにまで聞く始末。「もっと楽器重ねた方がいいですかね?」自分でアレンジをすると、とても隙間が多い。でも「いやもう十分だと思いますよ。」と一言いわれるとほっとして、作業を終えるのです。「これでいいんだ。」って自分のアレンジに対して自信をもつには、もう少し時間がかかるみたいです。

曲それぞれがもつ、いろんな色の光が消えないように。届くといいなあ。

♪「さんぽ」

近いようで遠い
あの川で会おう

花は咲いてない
現実的な河原で

昔のときめきは
ただ6月の曇り

かわせみのこえ
あの川で会おう

2007年 7月22日

くちびるにはなうたーvol.63 「初サーフィン」

7月に入って、毎日が蒸し暑かった頃、初めてサーフィンをしました。サーフィンをした?サーフィンをしようとしました。ここ1年ほど一緒にイベントをしている、水中カメラマンの中村さんの友人に教えてもらえることになったからです。場所は九十九里の片貝海岸。板もウエットも借り物でいざ海へ。
波を待つ→パドリング→波に乗る→板の上に立つ。どうしても4段階目の立つ、ということができませんでした。何度も波をやり過ごし、乗れてもただ流されるだけ。この繰り返しを5時間くらい続けると、腕が回らずパドリングもままならない体になっていたのでした。
とはいえ、新しい海との遊び方を知ったこの日はとても気持ちが良くて、くたくたの体が良いものに思えました。海でぼーっとすることも、ぷかぷかとただ浮いていることも、もぐって魚と対面することも、どれも大好き。でも、サーフィンは、そのときそのときの波をとらえて遊ぶ感覚が、すごく音楽に近いと感じました。サーフィンも演奏も、やってくる波と一緒にすいすいと遊べたらなあ。帰り道でぼんやり思いながら、手や足にできたかすり傷がひりひりするのを感じていました。

♪「ふしぎ」

平らな水面から
ふわっとおこる
なみなみなみま

遠くでちかくで
突然にうまれる
なみなみなみは

地球のぜんぶの
うみみずなみと
つながってるの

2007年 7月30日

くちびるにはなうたーvol.65 「海 菜園 連弾」

梅雨明けを待ちわびる日々です。みなさんお元気ですか?どんな夏をお過ごしですか?東京のはずれの、小さな庭付き一軒家に引っ越して、女3人の暮らしを始めて、3ヶ月が経ちました。季節が一つ、過ぎました。3人それぞれの仲のいい人たちを呼んで、張り切って準備をしすぎた引っ越しパーティーも無事に終えました。同居人の一人が6月生まれで、誕生日には3人で赤、青、黄色のワンピースを着てレストランに出掛けました。7月はそれぞれ忙しく、仕事や創作に打ち込んでいました。さて来る8月。みんなで海に行かないと、夏が始まりませんよ。とまずは地元茨城の海へ2人を連れて行く約束をしました。それから6月に庭に植えたトマトやシソやキュウリやインゲンが奔放にのびてきました。そろそろじゃない?朝、庭でとれた野菜をばりばり食べる夢が叶うのも。そして引っ越し当初から私が夢見ていた連弾も、ついに具体的になってきました。モーツァルトの「四手によるクラヴィーアのための作品集」。横長の楽譜を開いて、二人並んで弾くのが夢でした。しかしせっかく三人いるので、ぎゅうぎゅうにピアノに座って、三人で弾くことにしました。二人は片手ずつ。
くっついて汗をかきながら連弾します、この夏は。ピース。

♪「あした」

はれる
はれろ
雨でも

アジサイがグレーに枯れて
カブトムシがかさこそ歩き
ウシガエルの鳴き声が響き

明ける
明けろ
あした

 

バックナンバー:

2009年 12月 11月 10月 9月 8月 7月
  6月 5月 4月 3月 2月

1月

2008年 12月 11月 10月 9月 8月 7月
  6月 5月 4月 3月 2月 1月
2007年 12月 11月 10月 9月 8月 7月
  6月 5月 4月 3月 2月 1月
2006年 12月 11月 10月 9月 8月 7月
  6月 5月 4月