中央道の上り車線の、長い渋滞を横目で見ながら山梨市へ。
とても古そうな建物、酒蔵。あ、犬が２匹。ビーグルと・・・黒い犬はボスね。
かみつくから近寄るなと書いてある。どうしてかみついちゃうのかなあ？など思いながら中へ。

すばらしい空間に、よい音のするグランドピアノが。床は杉に柿渋を塗ったものだそう。黒い木、斜めの天井。よく響くにきまってる。空間全体がピアノの中みたいだもの。

田辺玄さんと久しぶりの共演。たぶん３年ぶりくらい？
なんだかでも、まるで久しぶりの感じがしない。
玄さんは、ずっと変わっていない。
一緒にゆっくりと音を鳴らしてくれた。

家族で経営する酒屋さん。（ボスには家族全員がかまれているとのこと。）もう12年も月に一度コンサートを続けているそう。
「えこさんの音楽は理解しがたいところもありましたねえ。」と素直であたたかいおじいちゃんオーナー。
私は、ずっと変わらずに続いて行く静かな建物で、家族の営みを感じながら、演奏していた。
穏やかな時間が流れていたらうれしいな。

帰り道はやっぱり渋滞やまず、下道で埼玉の秩父経由で帰宅。
同行してくれた二人と、真夜中の真っ暗なうねうね山道を走りながら、
これまでに見た幽霊の話など聞きながら、道路沿いに野生の鹿を発見したりしながら、
気づいたら眠っていた。

お盆の最中にもかかわらずお越し下さったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

養老酒造の写真（撮影／斉藤雅樹）

ライブ映像より　　はなうた　　月がついてくる

2011年 8月20日

「下北沢　BIG MOUTHライブ」

真夏日。ときどき雨。

下北沢駅に降り立つ。一年半ぶりにBIG MOUTHへの道のりを歩くと、予想通りお店がいくつも変わっている。なくなったりできたり、そうだよね、下北沢の一年半と私の一年半はたぶん違う。

変わらず迎えてくれる店長田井夫妻はすごい。あきる野の川遊びの話でひと盛り上りして、リハーサル。

ご一緒した水戸部さん、ドラボニさん、アジアさんに感謝。変わらず笑顔で、パフォーマンス、お客さんともみんなおなじ、時間。

うたがある空間。作って毎日つづけるということ。すごいなあ。その店の毎日のなかの一日にまた出会って、私もまた歩き出すんだとふかく思った日だった。写真はキラキラアジアさん。

ご一緒くださったみなさん、ありがとうございました。

-->

バックナンバー：
2011年	12月	11月	10月	9月	8月	7月